百景

THE BOOM 百景歌詞
1.24時間の旅

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

誰が得して 誰が損して 誰が与えて 誰が奪って
僕等は全部見透かしている この町は穏やかな化け物

噂話は信じない ゴシップ記事も興味わかない
この掌で触れたものだけ それだけが僕の真実

今日も一日旅に出よう 24時間の旅に
もしもどこかにたどり着いたら そこから旅に出よう

たとえ僕がいなくなっても 定刻通り始発は走る
だけど君がいなくなったら 世界は全部消えてしまうだろう

君に会う日の胸騒ぎ 今朝のニュースで流した涙
分別できないこの怒り それだけが僕の それだけが僕の現実

今日も一日旅に出よう24時間の旅に
もしもどこかにたどり着いたら そこから旅に出よう

今日も一日旅に出よう ドアの向こうは東京
もしもどこかで君に会えたら 二人で旅に出よう


2.明日からはじまる

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

一度つまずいた過ちで そこから逃げ出したりしないで
君が歩いた足跡の上に 名もない花が咲いているよ

君が微笑むとうれしくて 涙を見てるのは切なくて
疲れ果てたら たまには僕の腕につかまってごらん

この命が終わる日が
いつ来るのか知らないけれど
ひとつだけ言えること
僕らの青春は 明日からはじまる

道を見失ったとしても 全てを投げ出したりしないで
壁に飾ったスナップの中で 僕らはいつも笑っていたよ

君がいなければ寂しくて 名前を呼ぶだけでうれしくて
疲れ果てたら 今度は君の力かしてください

この世界が安らぐ日が
いつ来るのか知らないけれど
ひとつだけ言えること
僕らの人生は 明日からはじまる

答えはひとつだけじゃないはず あきらめるには早すぎるはず
僕らを乗せたこの船はまだ 動き出していないのに

この命が終わる日が
いつ来るのか知らないけれど
ひとつだけ言えること
僕らの青春は 明日からはじまる

この命が終わる日が
いつ来るのか知らないけれど
ひとつだけ言えること
僕らの青春は 明日からはじまる

僕らの青春は 明日からはじまる


3.朱鷺

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

雪を割り咲く花が 薄紅に島を染めれば
長すぎた時を忘れて 山は息を吹き返す

この島で夢を見て この島で夢からさめる
都会に出る船の汽笛が 風にかき消されてく

梅雨を彩る紫陽花 夕映えの凪に浮かぶ舟
強い海風 耐える岩ユリ 二人はここで大人になった

この島でめぐり会い この島で君に手を振る
朱鷺が舞う空を見上げて 君と生きてゆけたら

待ちこがれた村祭り 手をつなぎ抱いた杉の幹
稲穂が頭たらすあぜ道 二人はここで大人になった

またひとつ夢を見て またひとつ夢からさめる
島を出る船の汽笛が 波にうち消されてゆく

この島でめぐり会い この島で君に手を振る
朱鷺が舞う空を夢見て 君の面影さがす
君の面影さがす


4.白いハマナス

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

大空を埋め尽くす 雲の切れ間から差す光
色あせてゆく季節の隅で 春を待つ白い花
海原を埋め尽くす 氷の切れ間に照る光
移ろう日々の心の隅で 葉を揺らす白い花

春はいつも遠く 夏はすぐ去りゆく
北の果ての遠い街で 今も咲いてますか

冬を越す鳥たちも 凍る土をはう虫たちも
可憐に咲いたあなたに触れて ぬくもりを思い出す

春はいつも遠く 夏はすぐ去りゆく
地図の果ての遠い街で 今も咲いてますか

大空を埋め尽くす 雲の切れ間から差す光
色あせてゆく記憶の隅で 春をまつ白い花
ハマナスの白い花


5.僕にできるすべて

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

追いかけて 追いかけて 何も見つからなくて
つまずいて あきらめて 行き場所をなくすたび

人を恨み 人を裁き 生きる君が なぜか愛しい

問いかけて 問いかけて 答えは欲しくなくて
間違えて 履き違えて 振り出しに戻るたび

人を憎み 人を拒み 生きる君がなぜか恋しい

君のために 僕のために 未来があるわけじゃないけど
君のために 歌うことが 今の僕にできるすべて

何もかも 手にすれば 心満たされるのか
何もかも 失えば 生まれ変われるだろうか

君にあげる 花も枯れたなら 歌うことが 僕のすべて

君のために 僕のために 世界があるわけじゃないけど
君のために 生きることが 今の僕にできるすべて

君のために 僕のためだけに 未来があるわけじゃないけど
君のために 歌うことが 今の僕にできるすべて

君のために 歌うことが 今の僕にできるすべて


6.光

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

昨日より おとといより 知り合った日の君よりも
今ここで 見つめている 君が一番きれい
夜が明けて 朝が過ぎて いくつ季節が流れても
いつの日も その日の君を 愛してもいいですか

いつか歩き疲れたときは 君が好きな歌を歌おう
星も月も見えない夜は 僕が君の光になろう

去年より おととしより 写真立ての中の君よりも
今ここで 輝いてる 君が一番きれい

交わす言葉 途切れた時は 君が好きな歌を歌おう
明日生まれ変わる世界で 僕が君の翼になろう

去年より おととしより 知り合った日の君よりも
今ここで 見つめている 君が一番きれい

今ここで 輝いてる 君が一番きれい


7.天国へ落ちる坂道

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

姿見 夕焼け すれ違う人の波
みんな消えてしまえ 心の中つぶやく
街路樹 ブランコ 先を争う子供
ありふれた景色が なぜか心締めつける

天国へ落ちる坂道を 君と二人転げ落ちる
夕日よ二度と昇らないで 三日月よ輝いて 永遠に

向日葵 水たまり 風を揺らすアネモネ
みんな枯れてしまえ 心の中で叫ぶ
踏切 待ちぼうけ 履きつぶしたサンダル
ありふれた景色が なぜか心切り刻む

永遠に続く坂道を 君と二人すべり落ちる
折れたままの翼広げ 濡れたままの傷口おさえて
天国へ落ちる坂道を 君と二人転げ落ちる
夕日を二度と昇らないで 三日月よ輝いて 永遠に

風に逆らう鳥よ 川を上る魚よ
命が果てる場所へ なぜそんなに急いで行くの

永遠に続く坂道を君と二人すべり落ちる
折れたままの翼広げ 濡れたままの傷口おさえて
天国へ落ちる坂道を 君と二人転げ落ちる
夕日よ二度と昇らないで 三日月よ輝いて 永遠に


8.掌の海

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

サヨナラと言われた朝に この世界 色褪せていた
いつの日か届けてくれた 花だけが赤く染まるよ
サヨナラと言われた朝に この世界 音が薄れた
いつの日か聴かせてくれた 歌だけがかすかに響く

教えてよ雨は川になり どこまで流れてゆくの
人の波に流されながら 溢れ出す この涙
掌の中で海になる

もう一度生まれ直して 温かいあなたの胸で
夢を見るその人よりも いつの日か輝いてみせる

重いではいつか砂になり 風にさらわれてゆくよ
人の波に流されながら 止まらない この涙
掌の海が溢れ出す

もう一度生まれ直して 温かいその掌を
握っているその人よりも いつの日が輝いてみせる


9.心の泉に浮かぶ島

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

緑の風の中 咲き渡る赤花
生まれ育った島を離れて 流れ星を追いかけた
凍える風の中 人混みをかき分け
あの空高く手を伸ばしても 星はいつも流れてく

遠いあの日に描いた夢を 今はこの街で追いかける
どこにいても決して忘れない 心の泉に浮かぶ島

歩き疲れたとき そっと目を閉じれば
今も聞こえる祭りの唄が 懐かしい人の声が

遠いあの日に祈った星を 今はこの街で見上げてる
涙こらえるたび思い出す 心の泉に浮かぶ島

果てしなく登る坂道 振り向いた空に架かる虹

遠いあの日に描いた夢を 今はこの街で追いかける
どこにいても決して忘れない 心の泉に浮かぶ島

遠いあの日に誓った夢を 今はこの街で育ててる
涙あふれるたび抱きしめる 心の泉に浮かぶ島

遠く離れてても忘れない 心の泉に浮かぶ島


10.Any Time, Any Day

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

見慣れない道を行こう 標識なんてあてにせず
読みかけの本を抱え 気取らない服で行こう

道に迷ったら 人に聞けばいい 空は果てしなくブルー

仲間を集めて行こう 常識なんて気にせずに
一人じゃ怖くなる道も どこまでも行ける気がする

風にもまれて 雨をかき分け 月に見とれて 道は果てしなく続く

どこまでも飛んで行く 君の町まで続く道を
住み慣れた部屋を出て ありったけの歌を詰め込んで
君に会いに行こう Any time, Any day

自慢話したい時 悔し涙が出た時
背中をかいて欲しい時 ただ頷いて欲しい時

何時でもいいよ 突然でいいよ 遠慮いらないよ 僕を呼び出してごらん

どこまでも飛んで行く 君の町まで続く道を
住み慣れた部屋を出て ありったけの歌を詰め込んで
君に会いに行こう Any time, Any day

風にもまれて 街をかき分け 月に見とれて 道は果てしなく続く

どこまでも飛んで行く 君の町まで続く道を
住み慣れた部屋を出て ありったけの歌を詰め込んで
どこまでも飛んで行く 君の町まで続く道を
住み慣れた部屋を出て ありったけの歌を詰め込んで
君に会いに行こう Any time, Any day


11.歌

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

できたばかりの歌を
いつも君が聴いてくれた
「いい歌ね」と 言ってくれた
僕はそれで幸せだった

君がいなくなってしまった
僕は歌を書かなくなった
この部屋は空っぽになった
だけどそこに歌が残った

夢の中で君に逢った
満月より綺麗だった
手をつないで ずっと歩いた
そして歌がひとつ生まれた